この時期は3時4時になると西日がまぶしい。
ここは日立市の北にある「小貝浜」
茨城県の景勝地である。
沈みゆく夕日に照らされた、静かに波打つ砂浜を眺めた。
浜辺と波に削られた岩肌と松の木を眺めていたら、あまりの絶景に、ここは本当に茨城県かどうなのか不安になってきた。
ここは、松島じゃないのか。
松島に負けていないんじゃないのか。
松尾芭蕉が、日光白川経由ではなく、日立経由いわき浜通りで宮城を目指していたならば、きっとこう言ったはずだ。
「あぁ、小貝浜小貝浜小貝浜。」
松尾芭蕉は偉大だ。日光、白河、松島、平泉と太平洋側だけを見ても、奥の細道で通ったルートは、ほぼ観光地として成立している。
日立、いや常陸を通らなかった事がとても残念だ。
そんなハタから見たら理解不能な地元愛を語りながら散歩してみた。